水を描く画家は多いが、居島さんほどの画家を知りません。
テンペラ技法特有の瑞々しい絵肌で、水底の見える浅瀬や、滔々と流れ、また岩をはむ激流など、千変万化の水の姿を余すところなく表現する卓越した表現力は多くの人々を魅了しています。水の画家と云われる所以です。居島さんは森の囁きに耳を澄ませ、水と対話し乍ら描きます。それは自然に対する畏敬の念と憧憬がなせるものであろうか。風景画の醍醐味をご堪能頂ける展覧会です。
是非ご高覧賜ります様ご案内申し上げます。 画廊主
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テンペラとは
油絵の具が発明される15世紀ごろまで、ヨーロッパで一般的に描かれていた絵画。粉末の絵具に卵、膠などを混ぜて描く古典的な技法である。ちなみにボッティチェリの「春」(約2x3メートル 1482年頃)は板に描かれたテンペラ画である。
居島先生の場合は絵具に卵黄、酢を混ぜています。また布に石膏を塗り、平滑に仕上げた上に描いています。手間がかかるが、発色がよく丈夫で艶があります。
春 フィ レンツィエ ウフィツィ美術館
居島春生 略歴:1948年北海道留萌市 毎日デザイン展特選 昭和会展招待出品 東京セントラル油絵大賞展招待出品 各地有名デパートなどの個展を中心に発表
居島先生来廊日 9月22日(土)・23(日)・24(月)・29(土)・30(日)