虫を愛してやまなかった「虫めずる姫」と云う話が平安時代にありました。日展会員の川田恭子さんはさしずめ現代の「魚めずる姫」「けものめずる姫」であろうか。水族館や動物園は勿論ブラジルまでも足を延ばして取材をしておられます。そして描かれた動物たちは実にユニークで、楽しそうに、時にはちょっと淋しそうに画面のなかで遊んでいます。作品をみていると作家の大自然への憧憬と。いきとし生けるものへのいとおしみの気持ちが強く感じられます。今回は12年にわたって描いて頂いた十二支の全作品をはじめ、さまざまな動物たちの楽しい絵がいっぱいです。是非ご高覧賜ります様ご案内申し上げます。暑い毎日です。ご自愛下さいます様。

川田恭子 略歴

1990年 東京藝術大学美術学部日本画科卒業 第22回日展入選
1992年 東京藝術大学大学院修士課程修了 第10回・11回上野の森美術館大賞展
1995年 養清堂画廊個展 ギャラリーコンティーナ日本画女流展出品
1996年 新世代展 以後、西武、東急、松屋等で個展、グループ展多数
1997年 日春展奨励賞受賞 外務省買い上げ
1999年 ギャラリーコンティーナ新春絵画展に干支の絵を描く 以後毎年計12枚
2002年 日展特選受賞 2003年ギャラリーコンティーナ第1回個展 以後2回
2004年 日展特選受賞
2007年 個展 語りかけてくるもの(松屋銀座)で反響をよぶ
2009年 日展審査委員     現在 日展会員

コレクション: アルゼンチン大使館、外務省、文京学院ほか


川田先生来場日 7月23日(土)・24日(日)・30日(土)・31日(日) いづれも午後

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森から F30

申(Kick the Wind) F3


地の底・宙の果て F30