藤城清治版画展
◆会期/2004年3月26日(金)〜4月5日(月)
AM 10:00〜PM 7:00 (木曜休廊)

佐藤多持 プロフィール

絵画「水芭蕉曼陀羅」で、国内はもとより国際的にも著名な日本画家 佐藤多持画伯は、50年以上も前に水芭蕉に魅せられ、以来その美を追究してきました。その表現方法は当初の具象絵画にはじまり、形象→抽象→心象抽象へと変遷を辿り、その時代時代に完成度の高い作品を発表し続けてきました。そして現在も尚 意欲的に制作活動を展開し、 今後どのような変貌を遂げるのか美術界注目の的であります。
一方で本来日本画家である画伯は油絵具のもつ色彩と質量感に興味を持ち、洋画(油絵)においてもたぐい稀な才能を発揮しております。
今回は主として '60〜'80 年代に描かれ、今日まで門外不出、人目にふれた事のないスケッチ版 (4号サイズ・33×24cm)の作品ばかり約35点を特別に展示致します。
これらの作品は画伯の日常生活の中で目に触れたものがほとんどで、ある時は祝花の「バラ」、ある時は友のもたらした「ざくろ」、ある時は光かがやく「朝の白樺」であったりしますが、いずれも先刻描き上がったかと思われる様な鮮やかな色彩と質量感に溢れており、生き生きとして見る者の心をとらえてはなしません。




※ 展示即売中の絵画の一部。いずれも高級額縁付きです。
(画像をクリックすると別Windowで拡大してご覧頂けます。)

真鶴の海
真鶴の海
真赤なバラ
真赤なバラ
緑陰一碧湖畔
緑陰一碧湖畔
 
  富士山麓深秋
富士山麓深秋 ('82) F4
>赫いバラ
赫いバラ
朝の白樺
朝の白樺

白いバラ 胡蝶蘭 真鶴の海 朝の白樺 緑陰一碧湖畔 真赤なバラ 等々 全て4号の作品は強靱に固着して最も耐久性があると云われる桂材の板に描かれています。



佐藤多持略歴 ● 1919年東京国分寺生。41年東京美術学校日本画科卒。在学中常岡文亀に、戦後2,3年間山本丘人に師事。公募展に日本画、油彩画を10年間出品後、57〜59年知求会に研究発表。98年画友会を結成。毎年個展発表、秀作展、国際展等に招待。77年第3回国際平和美術展特別賞。80年観音寺襖絵完成。NHKほかテレビ放映。東京国立近代美術館、ヒューストン市、県・市美術館、寺院等に作品収蔵。85年池田20世紀美術館主催個展。86年青梅市立美術館主催個展。97〜98年「近代日本美術史の形成」展選出。99年上海中国画院美術館で個展。2001年12月〜2002年2月韓国国立現代美術館「韓国・中国・日本水墨画展」出展。03年上海劉海粟美術館日本現代墨表現展代表。

主な作品収蔵先 東京国立近代美術館●ヒューストン市●池田20世紀美術館●国分寺市/観音寺●箱根彫刻の森美術館●福岡市美術館●立川市/多摩中央信用金庫●東大和市/円乗院●富士山小御獄神社●八王子市/龍光寺●青梅市立美術館●山口県立美術館●新潟市美術館●一橋大学経済研究所●たましん歴史・美術館●天徳宮●茨城県近代美術館●国立市●立川市●練馬区立美術館●八王子市/梅洞寺●岡山県立美術館●京都国立近代美術館●上海・劉海粟美術館●平塚市美術館